「ロジクールを探していたら、Logitechという名前が出てきた」。この違いは、英語の綴りと、会社名・ブランド名の関係を見ると整理できます。
株式会社ロジクールはLogitech Groupの日本法人で、Logicool(ロジクール)は日本向けに立ち上げられたブランドです。一方、末尾にhがないLogitec(ロジテック)は別会社です。LogitechもLogitecも「ロジテック」と読むため、カタカナだけでは区別できません。
日本で使う製品をこれから買い、国内でのメーカー保証を重視するなら、日本向けのロジクール製品から検討するのが基本です。ただし、名前が同じグループだからといって、海外で買った製品の保証まで日本へ引き継がれるわけではありません。
まず会社とブランドの関係を押さえ、後半で購入時の条件と問い合わせ先を見ていきましょう。
- Logicool・Logitech・Logitecの関係
- 日本で名前が異なる背景とLogiロゴ
- 購入国・購入者・製品ごとの保証条件
- 購入証明と公式サポートの使い分け
ロジクールとロジテックの違いを名前と会社から整理
LogicoolとLogitechは同じグループ?どこの国の会社?

LogicoolとLogitechは、関係のないメーカー同士ではありません。ロジクールの公式会社概要によると、Logitech Internationalは1981年にスイスで創設され、株式会社ロジクールは同社が100%出資する日本法人として1988年に設立されています。
「ロジクールは日本の会社なのか、海外の会社なのか」という疑問には、グループの成り立ちはスイス、日本のお客様を担当する株式会社ロジクールは日本法人、と分けて考えると正確です。
1981年と1988年も、前者はLogitech Internationalの創設年、後者は日本法人の設立年で、同じ出来事の日付ではありません。
| 表記 | 読み方 | 名前の意味・関係 |
|---|---|---|
| Logicool | ロジクール | 日本向けに立ち上げられたブランド。日本法人の社名は株式会社ロジクール |
| Logitech | ロジテック | スイスで創設されたLogitech International側の名称。海外ではこちらで事業を展開 |
| Logitec | ロジテック | 日本の別会社側の表記。Logitechとは末尾のhの有無が違う |
| Logi | ロジ | ロジクールが公式に案内しているロゴ・商標 |
海外のニュースにLogitech、日本の案内にLogicoolと書かれていても、それだけで別メーカーの話になったわけではありません。ただし、「同じグループ」という会社の関係と、「同じ仕様の商品」という製品の関係は別の話です。購入時はブランド名に加えて、対象のモデルまで確かめる必要があります。
末尾にhがないLogitecは日本の別会社
LogitechとLogitecは、英語の表記ゆれではありません。 Impress Watchも両者を区別しており、日本のLogitecをエレコム傘下の周辺機器メーカーとして紹介しています。
ロジクールをエレコム側のブランドだと考えたり、日本のLogitecをLogitechの日本法人だと考えたりすると、会社の関係を取り違えてしまいます。
現在、Logitecの公式サイトで会社概要が案内されているのは、ロジテックINAソリューションズ株式会社です。本社所在地は長野県伊那市。コンピュータや周辺機器の研究開発・製造・販売に加え、データ復旧や保守・修理などの事業を掲げています。
同社の製品一覧には、ハードディスク、SSD、光学ドライブ、ケースなどが並んでいます。たとえば「ロジテックのSSD」を探しているときは、日本のLogitec側の製品情報が目的に合う可能性があります。
製品の種類だけで決めつけず、商品ページや手元の製品にあるメーカー表記を見て、LogitechなのかLogitecなのかを読み分けましょう。
日本ではなぜ「ロジクール」という名前なの?


日本で名前が違う背景には、先に存在していた日本のロジテックとの区別があります。Impress Watchの解説によると、スイスのLogitechが日本に進出した際、国内にはすでにロジテックが存在し、同じブランド名を使えなかったため、日本向けに「ロジクール」というブランドを立ち上げたという経緯です。
現在の関係については、ロジクール自身の商標ガイドラインでも、日本地域を担当するLogitech Groupの日本法人であることが明示されています。「ロジクール」は、似た名前を付けた無関係なメーカーという意味ではありません。
名前の背景を知ると、海外の記事を日本の情報と照らし合わせるときにも迷いにくくなります。Logitechと書かれた記事ならロジクール側の話として読み進め、日本のLogitecが登場したら別会社の話として扱う、という区別です。ただし、名称の由来から製品の性能差や品質の優劣までは判断できません。
LogiのロゴやLogitech表記は偽物のサイン?
「Logicool」と書かれていないという理由だけで、偽物だと判断することはできません。Logitechは同じグループ側の名称であり、「Logi」もロジクールが公式に使っている表記です。
現在の商標ガイドラインでも、LogicoolとLogi、それぞれのロゴが同グループの登録商標として案内されています。
ロジクールは2015年7月8日の新ブランドロゴに関する発表で、Logitech側の刷新に伴い、日本法人のブランドロゴも変更すると説明しました。その中で、一部製品には「Logi」という4文字のロゴが登場する予定だと案内しています。短い表記にも、公式な背景があるわけです。
ただし、公式に存在するロゴだと分かることと、目の前の出品物が正規品だと分かることは同じではありません。ロゴだけを真贋の証明にせず、購入先と製品情報を合わせて見ることが大切です。保証を重視する場合は、後述する公認ディーラーや再販業者の購入証明も、購入前に意識しておきたい条件です。
ロジクールとロジテックで迷ったときの購入・保証の確認点
同じグループでも国内向けと海外向けを一括りにしない
LogicoolとLogitechの関係を知ると、「どちらで買っても中身や条件はすべて同じ」と考えたくなります。しかし、会社のつながりだけを根拠に、個々の商品の仕様や付属内容まで同一とみなすことはできません。この記事では、国内外の全製品が同一仕様だとは扱いません。
具体的な製品を比べるときの出発点は、商品名だけでなくモデルやパーツ番号です。ロジクールの公式サポートも、名前・モデル・パーツ番号で製品を検索する仕組みになっています。まず比較したい商品をそれぞれ特定し、その製品の案内へ進みましょう。
似た外観やブランド名だけでは、製品単位の照合を済ませたことにはなりません。
| 確認すること | 見る情報 | 判断できる範囲 |
|---|---|---|
| どの会社か | Logicool・Logitech・Logitecの綴り | 同じグループか、別会社か |
| どの製品か | 商品名、モデル、パーツ番号 | 対象製品のサポート情報を探す手掛かり |
| 保証が何年か | 対象製品のパッケージ、公式仕様、サポート情報 | その製品に案内されている保証期間 |
| どこで保証を受けるか | 購入国と公式保証条件 | 海外購入品を日本で保証対象と考えてよいか |
| 購入を証明できるか | 公式サイトの注文番号、公認販売先の所定のレシート | 保証手続きに使う購入証明 |
日本でのメーカー保証を優先するなら、私はまず日本向けロジクール製品と、その購入条件を見ます。海外向けの商品を検討する場合も、名称が違うこと自体を避ける理由にするのではなく、必要な仕様と保証の扱いが納得できるかを判断の軸にしてください。
海外購入品の保証は日本でも受けられる?


海外で購入した製品に、日本でのメーカー保証も付くとは考えないでください。 ロジクールの保証規定は、適用法で禁じられている場合を除き、保証を購入者本人と製品が購入された国に限定しています。
南北アメリカおよびアジア地域向けの公式FAQでも、購入した国から出た場合について、保証は購入国でのみ有効だと回答しています。
ここで大切なのは、「Logitechと印刷されているか」だけで保証を決めないことです。公式の条件で示されているのは、購入者や購入国など。海外で買ったものを日本へ持ち込む場合と、日本の販売店で海外向け商品を買う場合を、商品名だけで同じ扱いだと決めることも避けましょう。
国内の販売ページで並行輸入品や海外向け商品を検討しているなら、その商品について日本のメーカー保証の対象になるか、販売店が案内する保証は誰が対応するものかを、購入前に問い合わせるのが確実です。「保証あり」という短い表示を、そのままロジクールの国内保証と読み替えないようにします。
また、保証期間はブランド全体で一律に決めつけず、対象製品のパッケージ、公式の製品仕様、サポート情報で確認します。期間限定保証の規定では、それらに記載された期間が基準です。同じページにある欧州連合向けの期間に関する説明を、日本の全製品へ当てはめることもできません。
購入先と購入証明は何を確認しておけばよい?
購入後の保証に備えるなら、商品本体と一緒に購入証明も大切に保管しておきましょう。ロジクールの保証FAQは、有効な購入証明として、公式サイトの有効な注文番号、または公認ディーラー・再販業者が発行した日付入りのレシートを挙げています。後者には価格と製品の説明が必要です。
購入証明が見当たらない場合の案内は、購入経路で異なります。公式サイトから購入した場合は、氏名とメールアドレスから注文情報を検索できるとされています。公認ディーラーや再販業者から買った場合は、購入先へ連絡し、レシートのコピーを入手できるか尋ねる流れです。
どこで購入したかを覚えておくことにも意味があります。
中古品や譲り受けた製品は、「まだ保証期間が残っている」という情報だけで自分も保証を使えると考えないようにします。公式規定では、適用法による例外を除いて保証は譲渡不可。FAQでも元の購入者に対してのみ有効と説明されています。
問い合わせやダウンロードはどちらの公式サイトを使う?


手元の製品がロジクール側なら、Logicool サポート+ダウンロードが入口です。名前・モデル・パーツ番号、または製品カテゴリから対象を探せます。ソフトウェアを探す場合も、まず使っている製品を特定して、その製品向けのダウンロード案内へ進みます。
日本のLogitec製品なら、ロジテックのサポート・お問い合わせを使います。ここにはパソコンやOSとの対応情報、マニュアル・ソフトウェアのダウンロード、問い合わせの案内があります。さらにデータストレージ、カスタムPC・タブレットなど、事業ごとの窓口が分かれています。
Logitec側の個人向けサポートからエレコムの案内へ進むのは、公式ページに用意された導線です。反対に、ロジクール製品について調べているなら、名前が似ているからといってLogitec側の窓口へ進む必要はありません。会社名の綴りを最初に見るだけでも、この取り違えを防げます。
ロジクール製品の不具合では、公式保証規定はまずサポート記事を調べ、解決しなければ購入した小売業者へ問い合わせる流れを案内しています。有効な保証請求は通常、購入後最初の30日間は小売業者を通して処理されますが、期間は小売業者によって異なる場合があります。
小売業者で処理できない場合は、ロジクールのサポート部門への連絡案内へ進みます。
なお、この30日間は、すべての商品を無条件で返品できる期間という説明ではありません。保証請求の窓口に関する目安です。
公式FAQでは、返品承認番号を取得せずに製品を送らないよう案内しているため、返送が必要になったときは担当者からの手順に従いましょう。
ロジクールとロジテックの違いと選び方のまとめ
この記事のまとめです。
- ロジクールは、スイスで創設されたLogitech Internationalが100%出資する日本法人です。
- 末尾にhがない日本のLogitecは別会社で、カタカナの「ロジテック」だけでは区別できません。
- Impress Watchは、日本に先に存在したロジテックとの関係を、日本向けブランド名が異なる背景として説明しています。
- Logiは公式のロゴ・商標です。ただし、ロゴだけで個々の出品物の真贋は判断できません。
- 同じグループでも全製品が同一仕様とはみなさず、商品名・モデル・パーツ番号で対象を特定します。
- 日本でのメーカー保証を重視するなら、日本向けロジクール製品と購入条件を優先して検討します。
- 公式FAQでは保証は購入国でのみ有効です。並行輸入品は、日本のメーカー保証の対象になるかを購入前に確かめます。
- 保証期間は対象製品ごとに確認し、公式注文番号や所定のレシートを保管します。
- 保証は適用法による例外を除き譲渡不可です。贈答品は、贈り主に購入証明や代理での保証請求を相談します。
- ロジクール製品はLogicoolサポート、日本のLogitec製品はロジテックの公式窓口から問い合わせます。
参考にした情報
- ロジクール社会社概要
- ロジテックINAソリューションズ株式会社 / パソコン周辺機器・各種デジタル機器 メーカー
- アイホンやロジテック 似てるが違う社名・ブランドのよもやま話 – Impress Watch
- 期間限定保証 – ロジクール製品
- Logicool サポート + ダウンロード
- ロジクール 新ブランドロゴに関するお知らせ
- 会社概要 – ロジテックINAソリューションズ株式会社
- サポート・お問い合わせ – ロジテックINAソリューションズ株式会社
- ロジクール商標ガイドライン – コーポレート & ブランドアイデンティティ
- Logicool 製品の保証に関するよくある質問(南北アメリカおよびアジア地域) – Logicool サポート + ダウンロード









